対象および研究方法
 
 


 1999年7月より2000年3月までに、性の悩み相談室より早期射精(早漏)症を含む勃起障害などの性機能障害で当院を紹介され、ED外来を訪れ受診した57例の患者を対象とした。勃起力を促す目的で配合した末梢血管作動薬であるフェントラミン、塩酸パパベリン、ミルリノン、硫酸アトロピンの配合・液と勃起持続を目的としたプロスタグランディンE1の・液を患者の症状に応じて両剤を調整し治療に供した。

 初診時に婚姻歴、ED歴、心理歴、生活習慣、既往歴などの項目を問診表に患者自ら記載させ、それをもとに一般検査を含めた診察を行い勃起能の程度を診断した。次いでオフィステストとして、その症状と年齢に合わせ・液と・液をマトリックス分類表により配合を調整し海綿体局所へ注入し5分、10分後の勃起力を患者とともに確認し勃起能を判定した。

 注入法は、29Gの極細針内臓の1mLシリンジ(インシュリン用)をオートインジェクター(ポケットジェクターR)に装填し、陰茎の付け根より1〜2cmの遠位個所1〜3時または9〜11時の方向で注射針を瞬時に刺入し、およそ10〜15秒間で薬液を注入させる方法である。(写真1〜5

 本配合液局所注入の反応に基づき処方配合液量を決め、患者に自己注射法の指導ならびにカウンセリングを十分に行い、インフォームドコンセントを得た後に、処方配合液の入った1mLシリンジ2筒をわたし、性交時必要に応じて自己注入する方法をとらせた。

 なお、次回来院時には使用済みのシリンジ2筒を持参させ、国際勃起能指数表(IIEF)に記入し効果等の判断を行い本療法の総合的臨床の有用性について検討した。統計解析としてデータは平均値±標準偏差で表した。

 
     
 
写真1 ポケットジェクターの構成
 写真2 薬液の入った注射筒を保持ホルダーに装填する
写真3 装填された保持ホルダーに外筒を組み込む
 写真4 しっかりと外筒を組み込んで注射筒の装填完了
写真5 陰茎の付け根3時方向に注射口をしっかりと密着させて、外筒頭部のボタンを押す。注射針が陰茎内に刺入し薬液が押し出され、注入される。
 
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